外貨両替レートはどうやって決まるのか?

外貨両替のレートは時々刻々と変化していきます。それは、円やドル、ユーロといった通貨が「変動相場制」をとっているからです。

変動相場制とは、政府が外貨の交換レートを決定するのではなく、市場での自由な取引によって価格が決められていく仕組みのことです。

たとえば米ドル円相場が1ドル=100円だったとして、これは安いと感じた投資家、金融業者などがドル買いをはじめます。通貨に限らず、需要が高まれば価格が上昇するというのが一般的な市場の原理ですから、米ドルは1ドル=100円から、105円、110円と上がっていきます。為替相場はこのようにして取引価格を決定します。

原理としては理解しやすいでしょうが、個人レベルではちょっとわかりづらいかもしれません。
もちろん海外旅行に行く人たちが、いちいち為替市場に赴き、価格交渉を経てから両替をしている、というわけではありません。
外貨両替レートは、インターバンク市場での取引価格を基準として決められています。
このインターバンク市場、個人で参加することは出来ません。インターバンク市場に参加できるのは、銀行、金融当局、ブローカーの三者です。

インターバンク市場での取引

インターバンク市場では、これら大規模な金額を取り扱う金融機関が取引を行っています。A銀行は米ドルが必要になったらインターバンク市場から買い付け、不要になったら売却します。

実際どういった取引がなされているかというと、たとえば、A銀行が自行で保有している100万ドルを、B銀行に売りたいと考えたとします。そこでA銀行はパソコンのオンライン上でB銀行に呼びかけ、ドルを売りたい旨を伝えます。

そこでB銀行は、ask(売値)とbid(買値)を提示してきます。

仮に、askが100円20銭、bidが100円10銭だったとします。これは、B銀行が他行と取引を行う際、「他行に米ドルを売る場合は1ドル=100円20銭、買う場合は100円10銭」ということを意味します。
ここでA銀行が、100万ドルを「1ドル=100円10銭」で売ってもよいと判断すれば、取引成立です。

もちろん、この取引はどちらか一方の強制ではありません。提示価格に納得がいかなければ、価格を改めて再度提示するか、あるいは別の銀行と取引を行うなど、価格は常に流動します。
外貨両替レートはインターバンク市場でのレートを基準に設定されているので、このインターバンク市場での動向が両替レートを決めている、ということなのです。